【峰村醸造の歴史】 日露戦争の終結した明治38年、新潟県新潟市の沼垂(ぬったり)地区に初代峰村仲蔵が味噌醸造業を創業しました。当時、蔵の前には栗ノ木川が流れて、原料等の輸送の便が良いことから、両岸に味噌の製造業や、造り酒屋、醤油の製造業等の醸造業が栄え、最盛期には40余軒の醸造蔵が栗ノ木川周辺に軒を並べました。今でこそ数は減りましたが、この地は発酵の街として親しまれました。 【峰村醸造の越後味噌】 今多く流通している味噌は、大豆を煮て味噌をつくります。白く色鮮やかでさっぱりとした味噌に仕上がりますが、大豆の旨味を捨ててしまいます。かたや蒸した場合は、味噌の色変わりが早く、旨味の強い個性的な味になります。峰村醸造では昔は、蒸し大豆の味噌作りでした。 「米と雪の新潟らしく、色の白い味噌をつくろう」と思い立ったのですが煮てしまうと旨味が流れてしまう。そこで、大豆を煮る時間を短くして大豆の旨みを逃さず蒸す工程も加える、半煮半蒸(はんにはんむし)という製法で味噌をつくることになりました。そのことで、色変わりをおさえながらも旨味と風味を兼ね備えた越後味噌に仕上がりました。 【峰村醸造直売店】 峰村醸造の敷地内に残っていた江戸後期から明治初期に建てられた土蔵と大正時代に建てられた二階に御座敷のある土蔵、ふたつの歴史的建造物を曳家(ひきや)で保存しリノベーションして、2014年9月直売店としてオープンしました。 直売店では越後味噌や味噌漬はもちろん、発酵・醸造の技術と知識を活用した様々な調味料、味噌を使ったもつ煮などの冷凍惣菜、バームクーヘンやおかきなどのお菓子、テイクアウトの味噌ソフトクリームなどを販売しています。 【峰村醸造 直売店】 〒950-0084 新潟県新潟市中央区明石2-3-44 TEL : 025-250-5280 FAX : 025-243-2486 営業時間 : 10時~17時 定休日 : 年末年始【12月31日~ 1月3日】