私自身、長い間プロのサックスフォンプレイヤーとしてリード楽器とかかわってきたのですが、とにかくリードの価格の高いことに昔も今も閉口している次第です。 それは超円安だった昔も、なんと驚く程の円高が続いた何年か前も、そして其の頃から比べると嘘のように円安に推移している現在も「リードって高いよなぁ」と言う実感が変わっていない事に気が付くのです. 何故高く思うのだろう ? それは葦がinvasive weedとかだからではなくて、市販されているリードはブラックボックスの典型だからです。開封して吹いてみると果たして何枚が鳴る(使いものになる)のやら、、、 10枚中2枚しか使い物にならなかった例もあるし、1枚の時も! そうなると単価はいくらなのか? 何枚が鳴るかなど、ほとんど分らないのです。そういう物なのです。「高いよなぁ」 しかし必要不可欠な物ですし、、、、 世の中には様々な商品が数と種類を誇り店頭に溢れています。 今は購買時の選択肢が大きい時代(ある程度自分の望む値段で探せる)だと思えるのですが、リードに関してはどのメーカーもほぼ横並の相場価格で「安価なものを(安価のみでないことを含めて)」と、求めてもまず見当たりません。 最近そういった意味で活路を見出すかのようにプラスチック・リードが席巻しているのはとても刺激になります。 私達プロ管楽器奏者の有志が集って、「良くて、安価で提供出来る」リードの可能性にトライすることになりました。質の優れたリードを捜して、更に「どうしたら安定して鳴りが良くなるのか」「ボリュームがでるのか」「耐久性の可能性」等々の研究、工夫を重ねて、納得出来た物を企画、設計にのせ、その情報を工場送り、生産を依頼するというリフォーム製法を編み出したものです。 結果はとても良いもので、V社、R社などの有名メーカーと全く遜色ないと自負しております。音色は良く、又鳴ってくれる枚数が多いとの御指摘を受けますし、何より耐久性があるのも特徴です。 出品について卸や小売店など中間コストの派生するところは無く、メーカーより直の販売という事で私達のコンセプトである「良いものを安価で!」を徹底しております。 「リードについては別段ブランド志向ではない」とお考えの方がおられると私達の心も騒ぎます。どうかお持ちのマウスピースとマッチングさせて下さい。