7,500
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◆両親の畑を受け継ぎ、有機農業のおもしろさを発見。 サラリーマンだった原田慎也(はらだしんや)さん(52歳)。 実家の宮崎では先祖代々継続していた農地があった事と、いずれは実家を継がなければという事を思っていたそうです。 そう考える中で原田さんは、一般的な農業より有機農業のほうがおもしろいのではないか、やりがいがより得られるのではないか、他の人と違う農業にチャレンジしてみたいと思ったそうです。 しかしながらその時はその言葉のとおり”畑ちがい”の異業種サラリーマン。農業に関しては全くの未経験だった自分は、いきなり有機農業にチャレンジするにはハードルがとても高いと思い、まずは勉強から始める事にします。 当時みつけたかごしま有機生産組合に問合せ、2008年にかごしま有機生産組合に職員として入社。野菜の取り扱いから有機農産物の事、物流や野菜市場の事、販売などさまざまな経験をするなかで、自ら有機栽培に取り組みたいという考えが徐々に芽生えたとのこと。 最後は実際の畑で1年間の農業研修を受け、2013年に有機農家としてスタートました。 原田さんの畑は宮崎のほぼ中心に位置する西都市にあります。 茶臼原(ちゃうすばる)という名の台地は、広大な火山灰台地が広がっている地域。人参をメインにさつまいも等の根菜類を有機栽培し、なるべく品目を絞る事で栽培技術を極めていく方針です。 特に茶臼原台地の気候や火山灰の土壌が人参に合っているので、高品質の人参を作ることに取り組んでいる生産者さんです。 ◆原田さんの人参作り 人参づくりは土作りから始まります。 種まきをする3ヶ月以上も前から、緑肥・堆肥・魚粕などの有機肥料やこれらを分解して人参の栄養分になってくれる微生物を活用し、たっぷりと時間をかけて人参に適した土づくりをおこないます。 また、病害虫や雑草種子の増殖を防ぐため、夏の暑さを利用した太陽熱処理も行います。 天候を見ながらタイミングを図り、専用のシートをトラクターを使い土を覆います。 シートに覆われた部分の土は夏の太陽熱により高温になり、土の中の病害虫や雑草種子を極限まで弱らせる事ができます。 土の保湿効果や病害虫抵抗性の向上にもなるため、有機農業ではよく使われる土づくり方法です。 太陽光を活用したソーラーパネルのように、有機農業でも太陽の力を最大限活用しています。 他の有機野菜でもそうですが、除草剤を使わないので、成育途中の雑草をいかに抑えられるか、いかに除草作業できたかが後々の収穫作業に響きます。 除草剤を使えばあっという間に簡単に雑草を死滅させる事ができますが、除草剤を使わないために近年のあの酷暑の中、雑草との戦いはとても大変です。 暑い時期に虫が増えて葉を食べられても、人参本来の成長する力を信じ、防虫剤のような農薬は使いません。そして生産量を大きく左右するのが、種まき時期の台風。 強い雨風でまいたばかりの小さな種が流されたり、太陽熱処理のシートが飛ばされてしまうと、太陽熱処理からやり直す必要があるため、台風の時期は気が気ではありません。 種まきからやり直しになると、収穫時期も遅れ、当然収入も遅れる事になります。 人参の成長に必要な種まきに適した時期や気候があるため、台風が来ても播き直せば済むという事では無く、被害が甚大な場合は人参栽培自体を諦めるしかない事もあるそうです。 農薬や化学肥料に頼らず大変な思いをした分、人参を育てる楽しさや面白さは何倍も感じられるのが有機農業の魅力でもあります。 収穫後の畑も、土の消毒剤を使わない代わりに畑を一定期間休ませるため、すぐに次の作物を植えないようにしています。 ◆「おいしい」と言ってもらえる有機人参作り やりがいを感じるのは、やはり人参を食べてくださる方から、「美味しい」と感想を頂いたとき。「有機農業をやっていると、消費者の方に接する機会が多くなるのがうれしいですね」と原田さん。 有機農産物が「安全・安心」というイメージだけでは有機農業は広がっていかない、「有機=おいしい・栄養分が豊か」という魅力・価値が認識されない限り、価格や見栄えなどの面で有機農産物への消費者の目は向きづらいのではと考えているそうです。 ◆積極的な有機農業への取り組み姿勢 今は有機人参づくりの先輩として、若手生産者さんにもアドバイスしたり、 活発な意見交換もして頂いている原田さん。 地球畑運営元のかごしま有機生産組合人参部会の会長さんも務めて定期的に人参部会の開催や、地域の意見交換会などに協力して頂いているベテラン人参生産者さんです。 近年の異常気象では、有機栽培の野菜のほうが適応力を持っていると語る原田さん。 一般の野菜はおそらく農薬や化学肥料、土の消毒などに頼ってきたこともあり、有機野菜よりダメージが大きいのではと語ります。 健康な土から得た栄養を元に、急な気候変動にも一定して安定を保とうとしている、野菜本来の成長力が発揮されているとのこと。 えぐみが控えめで、人参本来の風味や甘みが感じられるのは、人参の持つ力を最大限引き出せる有機栽培だからこそ。 人参が届いたらぜひまずは生でかじってみてください。人参のとても良い香りと味わいはきっと満足して頂けると思います。 原田さんおすすめは宮崎県ならではの切干大根と合わせ酢で和えたもの。お好みの味付けで生でも風味良く楽しめます。 おいしい人参作りに励む原田さんの穫れたての有機人参を、宮崎から産地直送でお届けします。 ◆最後の1本までおいしく ・人参の保管に最適な環境は冷暗所0℃~10℃、または冷蔵庫の野菜室で保存します。 ・人参に水滴がついたままでは傷みやすくなるのでご注意ください。 ・到着後はできるだけ早めにお召し上がり下さい。 ◆お届けについて ・宮崎県より産地直送でお届けします。 ・葉落とし、洗いの状態で専用袋に入れて箱詰めして常温便でのお届けとなります。 ・1本が100~500gのMLサイズおまかせとなります。 本数、サイズ指定はお受けできません。 商品名 有機人参 産地名 宮崎県 内容量 20kg ※1本100~500gのMLサイズおまかせ ※本数、サイズ指定はお受けできません。 配送 宅配便(常温便) 備考 到着後はできるだけ早めにお召し上がり下さい。 #地球畑オリジナル